O(オー)は、食卓がより豊かに楽しくなるようなワインを目指したオサワイナリー定番の辛口の白ワインです。
わたしたちの日常の幅広い食中酒を目指す、という意味で、dosanco biancoは道産子（=北海道民の・北海道らしい）白、というサブテーマをラベルに掲げています。

ぶどうは、顔が見える契約農家さんからの完熟デラウエアと旅路、そして小樽の自社畑産のピノグリをブレンド。オサワイナリーは、健全なブドウの香りと味わいを大切にすべく、収穫後すぐにワイナリーで目と鼻を駆使して、ピンセットを使い選果を徹底します。ボランティアさんたちにも支えられ、スピーディに健全果のみを選別し低圧でプレス。それぞれ収穫日・品種ごとにステンレスタンクで発酵させました。石蔵でひと冬を越し、翌春にブレンド、瓶詰。

親しみやすく優しい味わいのデラウエアに、旅路のさわやかな酸とスパイシーさ、ピノグリの厚みとコクを加えるように１％刻みでブレンド比率を検討。食事と合わせながら試行錯誤し、バランスの良い味わいに仕上げました。

2023年は北海道らしからぬ猛暑・湿度の高い夏でした。病気や虫の害は少なく抑えらえたものの、収穫期の鳥の食害が激しく、ブドウ栽培の難しさ、自然の厳しさを改めて感じるヴィンテージでした。そんな中でも、このO(オー)は「香り豊かに」「食事を引き立てる」というワインのコンセプトがきちんと表現できたのではないかと思っています。

八朔などのさわやかな和柑橘の香りと、白桃のような甘さを感じるニュアンスもあり、和食・洋食問わずより幅広い食事に合わせやすい「飲まさる(=ついついグラスが進む)」ワインです。
いつもの食事と一緒に、気軽に楽しんでいただけたら嬉しいです。